やぁ、何度読んでもキメラアント編では大号泣してしまう春川だよ。
今回は、僕の涙腺を何度も破壊してきた「王・メルエムとコムギの最後の軍儀」を実現させた立役者と言ってもいいキメラアントの「ウェルフィン」を紹介しようと思う。
「ウェルフィン」と言う名前に隠された伏線や、未だ謎に包まれているキャラクター「ジャイロ」との関係についても、解説していくよ!
ウェルフィンの概要
疑い深くて嘘つきという最悪な性格をしているから、中々ファンが増えていないウェルフィン。
荻P
でも、イカルゴとの戦闘で人間のころの「ザイカハル」という名前をイカルゴに教えて貰ってからは正直に生きることの楽さに気が付くんだ。
まぁ、根は悪い奴じゃないのかなぁ。
イカルゴはいつも男前!可愛い、かっこいい、優しいの3拍子が揃ったイカルゴをご紹介します。
そしてネテロ会長と戦った結果、「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」を被爆し記憶を失ったキメラアントの王・メルエムの記憶を取り戻させたキーマンでもあるんだ。この辺は詳しく後述していくよ。
ウェルフィン
春川
メルエム
ウェルフィン
メルエムとコムギをつなぐ「軍儀」に隠されたメッセージを解説!キメラアント編はいつ読んでも涙が止まらない。
ウェルフィンのプロフィール
ウェルフィンの大まかなプロフィールを確認してみよう。
- 身長:不明
- 体重:不明
- 血液型:不明
- 生年月日:不明
- 特徴:キメラアント(「オオカミ」と「人間」)
- 性格:疑い深い、嘘つき、狡猾
- 本名:ザイカハル
- 念能力: 卵男(ミサイルマン)
- 補足:元女王軍師団長、現在は「ジャイロ」を探して流星街へ
キメラアント編を生き抜いた貴重な存在でもあるウェルフィンだけど、まだまだ不明な点は多いね。
次に、ウェルフィンの細かな設定を確認してみよう。
「ウェルフィン」の名前はキメラアント編を終わりに導く伏線
まず紹介したいのは「ウェルフィン」の名前に隠された伏線についてだよ。
ウェルフィンと言えば、死の恐怖と戦いながらもメルエムの記憶を取り戻させ、メルエムとコムギを引き合わせたキーマンだ。
蒲田
そのキーマンの役目を果たすことが出来たのも、イカルゴがウェルフィンを殺さなかったからね。
春川
そうだね。でも、「ウェルフィン」と言う名前を考察すると、そもそもウェルフィンは死なずに王に会いに行くべきキャラクターだったことが分かるよ。
なぜ、ウェルフィンが「キメラアント編を終わりに導くキャラ」なのか。
それは「ウェルフィン」を英語に直してみると見えてくるよ。
「ウェルフィン」→「Well Fin」
「Well」は、「上手に、上手く」と言った意味を持つ英語。
「Fin」は、「finish(終わり)」の頭3文字でもあるし、フランス語ではそのまま「終わり」を意味するよ。
結野
映画のエンドロールでも「fin.」って文字を見ることがあるわね!
作者の富樫先生は、キャラクターの名前にアナグラムを使うけど、ウェルフィンの場合は特に捻りもなく「良い終わり」を意味する名前を持っていた。
リアルタイムで読んでいるときは気が付かなかったけど、ウェルフィンは最初からメルエムに「コムギ」の一言を届けるメッセンジャーとして用意されたキャラクターだったんだね。
NGLの裏ボス「ジャイロ」との関わり
イカルゴによって人間だった頃の「ザイカハル」と言う名前を思い出したウェルフィンは、同時にNGLを裏で牛耳っていた「ジャイロ」の事も思い出すんだ。
猜疑心が強くて、利己的な性格をしているウェルフィンだけど「ジャイロ」に対する忠誠にも近い友情は本物。
あのウェルフィンがボスと認めている「ジャイロ」に関しての情報は後ほど詳しく解説していくよ!
春川
ジャイロに関しての情報は極端に少ないからなあ……。
結野
かなり意味深な登場だった割に、殆どが謎のままの「ジャイロ」……。不気味ね。
ストレスで容姿が激変
ウェルフィンは「オオカミと人間」の特徴を受け継いだキメラアントだよ。
人間とオオカミの特徴といっても見た目は二足歩行をするオオカミだから、見た目はかなりカッコイイんだ。
春川
念能力の「卵男(ミサイルマン)」を使うときは四足歩行になるね。こうなったら殆どオオカミだ(笑)。
キメラアントの中でもかなりイケメンなウェルフィンだけど、メルエムに殺意を向けられた時、あまりのストレスで見た目が激変してしまう。
蒲田
マンガだと殺気を当てられてこの姿になるまでの間に数コマ分の描写があるけど、実際は一瞬で毛が抜け落ちるわけだから結構シュールなシーンだよね。
ウェルフィンとジャイロの関係
ウェルフィンの元になった人間、「ザイカハル」が住んでいた国はミテネ連邦の中にあるNGL共和国だ。
NGLは、表向きは文明や電子機器から距離をとり、自給自足の生活を送る事を目的とした自治区。
でも、実際はジャイロを中心として「飲む麻薬・D2(ディーディー)」を製造・販売し暴利を食っていた、とんでもない自治区なんだ。
プロハンターでジン=フリークスの弟子でもあるカイトもD2を売りさばくNGLについては知っていたから、割と黒い噂が絶えない自治区だったんだろうね。
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ウェルフィンやイカルゴはキメラアントにされる前は、ジャイロの仲間だったことが判明しているよ。
荻P
小悪党感があふれるウェルフィンはともかく、あの心優しいイカルゴまでもジャイロの仲間だったのは意外だな。
春川
ウェルフィンはジャイロの仲間だったって自供してるけど、イカルゴに関しては記憶が曖昧な部分があるからなぁ。自分の名前も思い出せていないし。
イカルゴはいつも男前!可愛い、かっこいい、優しいの3拍子が揃ったイカルゴをご紹介します。
蒲田
まぁあんだけ友情にあつい性格をしていて、人も殺せないイカルゴがD2を造っていたとは考えづらいわ。
猜疑心が強くて他人を信用しないウェルフィンだけど、ジャイロにだけはべた惚れしている模様(笑)。
ウェルフィンにもジャイロと同じくらい「辛い過去」があるから、その過去が2人を繋いでいるのかも知れないね。
ちなみにジャイロは、キメラアントとして生まれ変わったけど、ジャイロとしての記憶を一切失っていない。
ジャイロが本編に登場したのはキメラアント編の一部だけだったけれどマンガの描写的には、今後ゴンやキルアの敵として登場してくる可能性は高いんじゃないかな。
春川
そうしたら、せっかく良い奴になったウェルフィンもまたやられ役になっちゃうのかなぁ…。
その頃には俺様はもう上流階級の仲間入りをしてるはずだぜ!
なんにせよ、ウェルフィンにももう明るい笑顔を失わないような生き方をして欲しいね。
ウェルフィンの念能力は「卵男(ミサイルマン)」
ウェルフィンの念能力は、念で具現化したミサイルを発射する「卵男(ミサイルマン)」だよ。
結野
春川
ウェルフィンはミサイルを具現化する能力者なんだけど、そのミサイル自体には殺傷能力はないんだ。
ウェルフィンの念能力「卵男」で本当に怖いのは、被弾した相手の体内に埋め込まれる「黒百足(ムカデ)」。
植え付けられた百足は、ウェルフィンに抱いた反抗心に比例して成長を続け、最終的には植え付けられた相手の体を食い破る。
荻P
相手を屈服させる為の念能力とは何ともウェルフィンらしい能力だな。
春川
誰も信用できないウェルフィンだから、相手の腹の内まで支配しないと気が済まないんだろうね。
しかし、相手を死に至らしめるレベルまで成長させるには、ウェルフィンが思っている以上に「反抗心」を必要とするらしく、イカルゴとの戦いではかなり反撃された。
と言うか半殺しにされた。
相手を即死に至らしめられないなら、ほぼ確実に毎回反撃を喰らうことになるね(笑)。
「卵男」の解除方法は、ウェルフィンに本音を話させること。
実際に本音でイカルゴと言葉を交わした後のウェルフィンは、能力は解除されてしまった割に清々しい表情をしていたのが印象的だね。
ウェルフィンの命を救った言葉「コムギ……?」
ウェルフィンは先述の通り「物語を終わりに導く」意味である「Well Fin」が名前の由来だと思われるよ。
その伏線通りに、爆発の衝撃で記憶を失ったキメラアントの王・メルエムに「コムギ」を思い出させるメッセンジャーとしての役割を果たす。
メルエムの圧倒的なオーラの前に、一瞬で容姿が変わってしまうほどのストレスを受けた、ウェルフィンだけど、しっかりとキメラアント編を終わりに導いてくれたね。
蒲田
でも待って、ウェルフィンとコムギが接触しているシーンなんてないわよ?
春川
残念。直接の接点は無いけどウェルフィンは「コムギに変装したプフ」との命令を受けて、ピトーに電話をしているんだよ。
蒲田
なるほどね、プフが自分の念能力である「蠅の王」でコムギの骨格をコピーしてプフに話しかけている辺りから「プフはコムギという人物を使って嘘をついている」事を認識したワケね。やるじゃない。
本来ならば絶対にウェルフィンの口からは出るはずがない「コムギ…?」の一言はこの段階から用意されていたんだね。
結果としてメルエムは記憶を取り戻し、残された時間をコムギと使うことを望む。
荻P
「コムギ」は唯我独尊だったメルエムに「他の命を慈しむ」感情を覚えさせた子供だ。メルエムがコムギのことを思い出さなければ、最後まで人間を殺していたかも知れないな。
キメラアントと人間の戦いはウェルフィンがメルエムに記憶を取り戻させたことによって終わりを迎えるんだ。
余談ではあるけど、ウェルフィンはこの「コムギ…?」の一言でメルエムの記憶を取り戻させた後、メルエムに感謝の言葉を言われる。
絶対王者のメルエムが礼を言ったのはコムギを除いて、ウェルフィンだけだろうね。
まとめ
今回は「キメラアント編」のキーマンウェルフィンの設定について紹介してきたよ。
ウェルフィンは「Well Fin」をもじって名付けられた、まさに「キメラアント編を終わらせる」ためのキャラクターなんだ。
独特の小悪党感が漂うウェルフィンだけど、ウェルフィンがいなかったらきっと王・メルエムとコムギは再会することが出来なかったんじゃないかな。
現在ウェルフィンは「ザイカハル」という人間だった頃の名前と、本来のNGLのボス「ジャイロ」に関する記憶を思い出し、流星街へ向かっているよ。
確固たる悪意を胸に、一切の記憶を失わずにキメラアントになった「ジャイロ」と正直に生きることの清々しさを覚えたウェルフィンは再会することが出来るのかな?
まだまだ、謎に包まれているジャイロとの展開も含めて、ウェルフィンの動きに注目だね。