やあ、また会ったね。春川です。
今回は、キメラアント編に登場する「モントゥトゥ=ユピー(以降、ユピー)」の設定について迫っていこうと思うよ。
ユピーはキメラアントの王・メルエムが率いる「王直属護衛軍」の一人で、圧倒的なパワーとどこか憎めない言動が魅力。
春川
キメラアント討伐隊は「王直属護衛軍は倒せなそうだから、とりあえず王と分断しよう」っていう割と消極的な作戦を立てていたんだ。
荻P
絶対に息の根を止めなければならないメルエムはネテロなら倒してくれるだろう。というのも割と甘めだな。
だからこそ、ネテロはミニチュアローズを体内にセットしていたわけだが……。
この記事ではユピーの強さや念能力、最期のシーンなどもまとめているよ。
そして「ユピーは絶状態でも討伐軍に勝てた説」についても、考察をしてあるので、ぜひ読んでみてね。
ユピーの概要
ユピーはキメラアントの中では珍らしく、魔獣を元にして生まれたキメラなんだ。
それゆえか、大雑把で「個」に対する執着が薄いという特徴を持っている。
春川
同じく護衛軍のメンバーであり、HUNTER×HUNTERでも屈指の美女キャラ「ネフェル=ピトー」と、イルミ=ゾルディックに並ぶ粘着体質の「シャウア=プフ」に比べると、直情的で、野性味を感じさせるユピーだけど、その戦闘能力は規格外。
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蒲田
確かに粘着度合いで言えば、プフとイルミには近いものがあるわね(笑)
イルミ=ゾルディックの止まらないキルアへの愛は、家族愛によるもの!? 顔はかっこいいイルミ=ゾルディックの強さや念能力などの設定を解説!
ネテロ会長率いる「キメラアント討伐隊」との戦いでは、念能力者の「ナックル=バイン」と「シュート=マクマホン」、「モラウ=マッカーナーシ」に加え、キメラアントから人間側に寝返った「レオメロン」の計4人を一度に相手にしたユピー。
荻P
この時のシュートは完全に「ゾーン」に入っていたな。
まぁ、それでもユピーとは雲泥の差だったわけだが。
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近接の総合能力としては最強クラスで間違いなさそうだね。
さらに、怒りを極限にまで溜め込んだことで起こった「形態変化」では、放出系の念能力まで発現するんだ。
そんなユピーの最期は「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」を被爆したことによる毒死。
結野
結果としてネテロは、メルエムだけじゃなくて、ユピーやプフもミニチュアローズに巻き込んだのね。
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あっけない最期ではあったけど、先述のナックルやモラウとの戦闘では、小難しいことを考えないユピーの魅力が垣間見える。
今回はそこにもぜひ、注目してみてね。
ユピーのプロフィール
まずはユピーのプロフィールを確認してみよう。
- 名前:モントゥトゥ=ユピー
- 身長:推定、約2m
- 体重:不明
- 性格:個に頓着がなく、大雑把
- 念タイプ:強化系、放出系
- 補足:魔獣との混成
こんな感じかな。
公式にプロフィールが出ていないから推定の部分が多いけど、身長はピトーと並ぶと頭二つ分くらい大きい。
「魔獣」との混成なので、人間をベースにした他のキメラアント達と比べて動物的な部分を多く残しているんだ。
ユピーの強さは「怒り」がポイント!
ユピーといえば、討伐軍4人がかりでも蹴散らされるくらいの戦闘力の高さが魅力だね。
その強さの秘密は個に乏しいユピーが唯一ハッキリと自覚していた「怒り」という感情だ。
ユピーは怒りをポイントに3つの形態に変化していくから、今回は形態ごとにユピーの強さについてまとめていくよ!
結野
間違いなく、キメラアントの中でトップクラスの実力よ!
春川
ユピーは念能力者の強さを表す指標の一つである「オーラ量」が桁違いなんだ。
もちろん、「オーラ量」だけで勝敗が決まることはないけど、この記事を読んでいくと「ユピーはピトーやプフよりも強い」ってのにも納得してもらえるんじゃないかな。
ユピーと戦った討伐軍メンバーはナックル、シュート、モラウ、レオメロンの4人。本編を読んだ人ならこの4人のコンビネーションや念能力のコラボは、ほぼ無敵なのはわかるよね。
蒲田
よっぽど突飛な念能力か、実力差がない限りはこの4人には勝てないわよ。
本来であれば、「ナックルがユピーを殴る→レオメロンと姿を消す→シュートとモラウが陽動」を繰り返していれば、ナックルの念能力「天上不知唯我独損(ハコワレ)」によって簡単に絶状態に追い込むことができる。
でも、彼らの作戦には大きな誤算があったんだ。
それは、ユピーの想像以上の強さ。
画像にある第2形態から、さらに2段階の変貌があるんだけど、サシの近接に持ち込まれたらネテロやゴンさんくらいのポテンシャルじゃないと秒殺されるだろうね。
春川
割とこの見た目好きなんだよなぁ。
手が何本もあるキャラって強キャラが多いと思う。
ユピー第3形態の強さ
ユピーが第3段階に変化したのは、消えては現れてを繰り返す討伐メンバーとポットクリンが余りにもうざすぎたから。
あとは、王の所在をつかめない状況もユピーの「怒り」に拍車をかけていそうだね。
第3形態のユピーは怒りに我を忘れ、ただただ目の前のモノを破壊し尽くすというガムシャラスタイル。
春川
その一撃はかなり強烈で、地形が変形してしまうほどの威力だ。
でも、この形態は長時間維持することができなくて、マックスの力を一回だすと急激にパワーダウンしてしまうのが難点。
蒲田
もともとあるパワーを強化した第3形態だけど、流石に隙がでかすぎるのに気づいたようで、第3形態への変化は囮に使うことにするんだ。
しかし、そのフェイントは不発。
その上ナックルの助太刀に来たキルアにボコられてしまう。
キルアの攻撃を受け続けるユピーだけど、肉体的なダメージは多くない。流石のタフさだね。
そして、念を使ったバトルの奥深さに気がつくんだ。
蒲田
パワー系が頭を使い出した時の戦闘力の伸びは侮れないわ。
ここからユピーは、怒りをただ爆発させるのではなく「誰かに向けること」こそが王・メルエムへの貢献になると気付くんだ。
ユピー第4形態の強さ
怒りで我を忘れたり、キルアにボコられたりと散々な目にあいつつも、念能力者として急速に成長を遂げるユピー。
ゴンと同じく、戦いの中で強くなっていくタイプのキャラだね。
怒りを蓄えて標的に向けることを覚えたユピーの第4形態は、放出系の念能力を発現したんだ。
春川
ユピーはもともと、強化系の能力者だとは思うけど、相性がいい放出系の念能力も戦いの中で会得したんだね。
結野
ハンターハンターに登場する6つの念能力系統まとめ。各能力の特徴、長所、短所から見えてくる戦闘向きな能力は何なんだろうか。
討伐隊メンバーに対しての怒りを蓄積して、禍々しく膨らんだユピーの左腕。
でも、最終的にユピーはこの怒りを討伐隊に向けて発射しなかったんだ。
春川
ユピー本来の近接に放出系の能力まで使ったら、かなり強かったと思うんだけどなぁ。
第4形態に変化してからユピーは、モラウを人質にナックルのポットクリンを解除させてすぐに王の元に向かう。
だから、第4形態の詳しい強さについては不明。
もう描かれることはないだろうけど、第4形態のユピーの念バトルも見てみたかったね。
ナックルもドン引きしたユピーのオーラ量
キメラアント編でユピーは、ナックルを筆頭にした「ユピーを絶状態に追い込み隊」と戦闘をする
でも、討伐隊の作戦はユピーの「圧倒的なオーラ量」の前に、かなり困難なミッションとなってしまうんだ。
ここからはユピーのオーラ量を「ハコワレ」の推移とともに解説していくね。「ハコワレ」の時系列は理解しにくかった人もいるだろうけど、まとめてみると意外と面白いからチェックしてみてね!
まずは「ハコワレ」発動!
時系列を理解する上で大事なのが、キメラアント編でちょくちょく出てくる、時間経過を表す描写だね。
一番右の「96」の数字は100分の1秒。つまりこのシーンは突入後「0.96秒」後の様子だ。
そして次に紹介するのが、「ハコワレ」の発動シーン。
王宮潜入開始から「ハコワレ発動」まではわずか3.01秒!!
結野
実は「ハコワレ発動」までは、この上なく迅速にミッションクリアしてたのね。
ユピー形態変化し大階段破壊
「ハコワレ」が発動してから、たったの「0.27秒」でユピーは第2段階に変化して、戦闘モードに。
この辺は、深く物事を考えないユピーの性格が現れているね。
さらにこの後2発目の「ハコワレ」に成功するんだけど、この辺りからナックルはユピーの底知れないオーラ量に気付くんだ。
シュートとユピーが戦闘
王宮突入後13秒でシュートとユピーが戦闘を開始する。
この時ナックルは、レオメロンとともに「ハコワレ」を継続させるために姿を隠しているよ。
もちろん、ユピーのオーラ量はまだまだ余裕がある。
蒲田
ユピーの異次元なオーラ量と濃度に、時間感覚がバクってしまってるな。
ちなみにシュートは戦闘開始数秒でボロボロに。
ナックルはそんなシュートを心配するあまり姿を現してしまい、「ハコワレ」のマスコットであるポットクリンがナックルの能力によるものだとバレてしまう。
戦犯である。
ユピー第3段階に変化
王の所在が掴めない上に、消えては現れてを繰り返すナックルに怒りがマックスになったユピーはついに第3段階へと変化をするよ。
ここまでわずか2分!
ものの1分くらいでシュートを瀕死の状態に追い込んだユピーだけど、突然現れたナックルを含めて、彼らの命を奪うことはしなかったんだ。
荻P
ユピーにとっての最優先は「王の元へ駆けつけること」。それだけだ。
討伐隊にとってはユピーとのバトルは最優先事項だが、ユピーにとっては大した問題ではなかったんだな。
ユピー第4段階に変化
2発目のハコワレをくらい、キルアにボコられ、ついにユピーは第4段階に変化する。
その直前の負債オーラ量が「50091」だ。
これはナックル曰く、中堅ハンターに匹敵するオーラ量。
キメラアントとして生まれてきて、たったの数日間でここまでオーラ量があるのも恐ろしいね。
戦闘開始から「7分53秒」でユピーの負債オーラ量は「60610」。
ユピーが絶状態になるまでには後3分ほどの猶予があるね。
ナックルが「ハコワレ」を解除する
ナックルは第4段階に変化したユピーとの戦闘で、瀕死の重傷を負ったモラウの命と引き換えに、「ハコワレ」を解除してしまう。
その時の負債オーラ量は「370684」。
春川
上級ハンターのモラウの総オーラ量が「70000」ってナックルが言ってたから、「オーラ量」だけで話したらもはや比べるのもおかしいくらいの差だね……。
ちなみに大体この場面は、ハコワレの発動から「約10分」経過したところだ。
漫画にすると、大体3巻分くらいのボリュームがあるけど、実際は10分くらいしかたっていないんだ。
たった10分で討伐隊を蹴散らしたユピーの強さはやっぱりとんでもないね。
【考察】絶状態になっても討伐軍はユピーには勝てなかった??
ここからは、先述した「仮にユピーが絶状態になっていたら、どうなっていたのか」について考察していこう。
個人的には、
「仮にユピーが絶状態になったところで、王の元へはたどり着いていたし、討伐隊がユピーを倒すことはなかった」
と思うよ。
僕がそう考える理由をいくつか挙げていくね。
- ユピーの第1→第2形態の変化にはオーラは関係ない(たぶん)
- キメラアント特有の外殻の硬さ
- 討伐隊メンバー(モラウ、ナックル、シュート、レオメロン)の4人に戦闘向きの念能力者がいない
こんな感じだね。
まず一番上にある、ユピーの「形態変化」について。
クモのキメラアントがお尻から糸を出したり、魚のキメラアントが水の中でも呼吸ができるように、キメラアントの特性は念能力を使わなくてもベースになった生物の特徴は残るんだ。
先述の通り、ユピーは「魔獣」をベースとして作られたキメラアント。
おそらく腕を複数本出したり、背中から無数の針を発車する能力は、
念能力ではなくてベースになった魔獣にそもそも備わっていた能力
である可能性が高いよ。
結野きき
そういえばユピーは生まれてすぐに形態を変化させたわね。
流石に念能力の存在を知らない状態で、念を使った形態変化をしたとは考えづらいよね。
だから、少なくともシュートを10秒で瀕死にした第2形態までは念能力を使わずに変化ができるんじゃないかな。
そう考えると、最後の理由にも話したように「戦闘向けの念能力者」が少ない討伐隊のメンバーでは絶状態のユピーにすら太刀打ちできなかった、と言う考察も頷けるんじゃないかな。
ユピーの心境の揺れ
「ハコワレ」を解除しいよいよ討伐隊を追い詰めた、ユピーの心には「人間への敬意」が芽生えるようになる。
個体としての能力はユピーよりも遥かに低い人間たちが、知恵と死力を振り絞って立ち向かってくる姿は、個に乏しいユピーの心境にも変化を促したんだ。
普通に考えれば、自分や王を狙ってきた討伐隊のメンバーに対して、こんな発言をすることはナンセンス。
でも、人間への敬意が芽生え始めたユピーは、瀕死のモラウを前に賛辞を投げかけるんだ。
蒲田
この辺は、ゴンやフィンクスと同じく「まっすぐバカ」な強化系の性格がよくあわられているわね。
本来、メルエムの命を狙っている討伐隊のメンバーは一人残らず殺すべき。
春川
自分を追い詰めた相手だからこそ、危険な敵は排除すべきだし。
ユピーがそうしなかったのは、命を削って戦い合った相手への純粋な敬意だろうね。
蒲田
これはもう、ユピーを「敵」として捉えるのは難しいわね。
この場面で、ユピーの魅力に虜になった読者も多いはずよ。
キメラアント編ではイカルゴなどの下級兵士も含めて、蟻と人間という異種族間の心の交流が随所に見られるね。
その最たるものが「メルエムとコムギ」だ。
魔獣との混血で「個に乏しい」と言われていたユピーも例外ではなく、怒りとは違う、説明がつかない感情を自分の中に自覚するようになったんだ。
ユピーの最期
ユピーの最期はメルエムを助けるため、「ミニチュアローズ」を被爆したことによる毒死。
無双の強さを誇ったユピーだけど、悪魔兵器とも言えるミニチュアローズの威力には叶わなかったんだね。
春川
ミニチュアローズは、おそらく核爆弾をモチーフにして描かれた兵器だね。
非人道兵器と言われている「ミニチュアローズ」の威力は、複雑な感情に芽生えたユピーも、コムギを探すメルエムも等しく無に帰してしまったんだ。
ユピーの評判
ツイッターで拾ったユピーの評判を紹介するね!
ユピーも……ユピーもかっこいいんだよなあ……
— よし子@SUBSTi-CUTE! (@MigaYoshi) June 28, 2018
ナックルとユピーめっちゃかっこいい!!!
— ヒデヨシ (@ut09eAlhUuaZf6g) June 9, 2018
蟻編わかる!!!面白すぎてずっと衝撃を受けてた…!王ぱんこしゃんめちゃ好きそう…!私ももちろんだいすき…!ほんまにどんどんひきこまれて好きになった…さいご号泣してしもた…!ユピーかっこいいよね!!めちゃわかる!!ナックルたちとの闘いめちゃくちゃ夢中で読んだな…!
— ちょろぴー (@ppppppppukupuku) November 19, 2017
私はユピー💖強いやつ💖(ボコられてる方」 pic.twitter.com/AJyjTjut4K
— 渋谷雄大💖ジャイロ総合コンサルティング (@kukkin999) May 2, 2019
ウヴォーギンとユピーってどっちが強いんだろう
— ねーたー神 (@gokuu0226) October 2, 2018
ハコワレ強いんだよな?
ユピーが強すぎただけだよな— 恵真 (@kareymeshi_014) September 3, 2018
まとめ
今回は、キメラアントの王直属護衛軍の一人、「モントゥトゥ=ユピー」の設定について解説してきたけど、どうだったかな?
ユピーが持つ圧倒的なオーラ量やポテンシャルの高さは、まさに驚異的といっていいほどだね。
はじめは単細胞な脳筋バカとして描かれていたユピーだけど、キメラアント討伐隊と命をかけた戦いを繰り広げる中で、言葉にできない感情を持つようになっていったんだ。
結野
桁外れの破壊力とは裏腹な、素直でどこか憎めないキャラのユピーには、キメラアントをただの悪役として語らせない不思議な魅力があるね。
以上、今回はキメラアントのユピーの設定について解説してきました。最後まで読んでくれてありがとうね♪